はじめに
当社では、ポッドキャストの社内向け番組を制作し「社内報」として配信しています。配信は「SoundCloud」というツールをつかっています。紙の社内報と違い、手間も時間もかからず、手軽に会社内の情報を発信したり共有できたりしています。定期的に「社員紹介」や「最新マーケティングトレンド」、「社長メッセージ」を、イレギュラーでセミナー報告や社内イベント告知などを配信しており、各収録時間は平均10分という ”Light” で “Often” な情報を社員に届けています。新型コロナウイルス感染対策でリモートワークを導入している企業様が増加している中、「新しい社内報のあり方」をご紹介します。
社内報ポッドキャストの内容
弊社のポッドキャストはかなりざっくばらんな内容です。例えば
- 社内イベントの宣伝
- 社長による全社ミーティングの内容フォローアップ
- 社員インタビュー
- 経験豊富な社員からのナレッジシェア
肉声はリモートワークにも良い
なぜこのような内容をポッドキャストで配信するのかというと、単純にテキストで配信するよりも手間がない、という理由の他に、肉声で配信する方が前後の文脈や行間が読みやすく、話の真意が伝わりやすい、ひいてはその話の熱量や本気度が伝わりやすい、からです。最近もアメリカンフットボールファンの社員が、休日に開催するイベントについて熱量高くアピールし多くの参加者を集めていました。
また、リモートワークしている人にも社内の雑談を届けられるというメリットがあります。新型コロナウィルス対策で自宅勤務をしている人が増加している中、リモートワークにはメリットもありますが、デメリットとして気軽に他の社員に話しかけづらくなる、というのがあります。雑談から生まれる仕事のアイディアや生産性向上のツール共有など、セレンディピティー的な会話が失われることが最も機会損失ではないでしょうか。これを補う意味で、他愛のない話でも配信することは一定程度の効果があると思っています。
社長が最も熱心なリスナー
実は社内ポッドキャストに最も耳を傾けているのは社長です(笑)。なぜなら社長がシリコンバレーにいるので、日本法人のことを知るには社内の雑談も貴重なツールになるからです。社内報を”聴く”ことで、Slackの文字だけでは伝わらない温度感もキャッチアップできているようです。
なぜSoundCloudなのか
1.プライベート配信で機密管理
クライアントの情報などが外部に流出するようなことがあってはいけません。SoundCloudのプライベート設定での配信は、各エピソード専用のURLがランダマイズされたリンクが作成され、このリンクを知っている人のみにエピソードを届けることができます。
2.中央集中管理で機密情報漏洩防止策を二重にできる
SoundCloudのアプリケーションを使って音声を配信します。よって、どこかにMP3ファイルがダウンロードされるといったことがなく、情報の管理を1カ所に集中させることができます。
3.再生回数がわかる
社員の関心トピック選別や視聴する時間帯など分析でき、また、最も聞いている社員やチームをトピックごとに数字で把握できるのでエンゲージメントの確認に役立っています。
通常のRSSを使うポッドキャストでは、ダウンロード数などを確認することが可能ですが、それがどこまで聞かれたのか、信頼できるデータが取れないことにより配信する側のインセンティブが削がれてしまいます。
SoundCloudでは独自の再生判定ロジックで再生数をカウントしてくれるのため、「最低でもこれぐらいの人が聞いてくれている」というのがわかりますし、SoundCloudアカウントを持っている人が再生した場合は、その人の再生状況もわかります。
まとめ
ポッドキャストを社内報として配信すると、
- リモートワークにも便利
- 手間がかからない
- テキストよりも伝わる
- 機密を保持しながら配信できる
- 再生回数がわかる
リモートワークが一般化する中、社内報に悩む企業様のご参考になればと思います。