こんにちは。プリンシプルの木田です。
プリンシプルに現在、パート・アルバイトさんを含めると100名弱の従業員の方が働いています。従業員規模は大企業と比べると非常に小さく、また、成長途上のベンチャー企業のため、ヒト・モノ・カネのリソースが潤沢にある訳でもありません。
しかしそんな環境において、相当の決意と熱意をもって「プリンシプル大学」と銘打った社内教育制度(企業内大学)を立ち上げました。
本記事では、プリンシプル大学立ち上げの背景や教育内容などをご紹介したいと思います。
プリンシプル大学の特徴と課題
プリンシプル大学には以下の特徴があります。
特徴
- 一般教養過程が16科目、専門課程が34科目ある社内研修制度(開発途中の科目を含む)
- 講師は中堅からベテランの社員が担当する(スライド等のコンテンツも講師が開発)
- 1科目の時間は2時間~8時間程度
- 既卒の転職によって加わった社員でも必須参加
- 上長の承認により既存社員も参加可能
- 講義のみに偏らず、個人ワーク、グループワーク、グループディスカッション、演習などを組み込み、飽きさせない仕組みを実現
- 受講直後の講座に対する評価、受講後1ヶ月、3ヶ月での評価を組み入れ、「受講しただけ」を防ぐとともに、受講後に配属される部署において教育が活用されているかのフィードバックを組み込み
また以下のような課題があり、改善を計画しています。
課題
- すべての科目を完成させる
- 受講者のフィードバックの精度を高める
- フィードバックを元に講座のブラッシュアップを実施する
上記のような課題はありつつも、4月に社内にローンチして以降、既に3期生までが生まれており、「なんとか運用が軌道に乗りつつある」という状況です。
プリンシプル大学立ち上げの2つの背景
プリンシプル大学立ち上げの背景は主に2つあります。
背景1 社員と会社のwin-win
プリンシプルは社是として、「社員と会社のwin-win」を重視しています。そして社員のwinとして不可欠なことの1つに「その会社で勤務することで、成長できること」があると考えています。
成長のためには、その「燃料」として学習機会が必要だと考えました。会社が学習の仕組みを提供することで、実務以外でも社員の成長を促す狙いです。
背景2 社会的ニーズ>経験者
もう一つの背景は、経験者だけでは事業を成長させるために十分な社員数を採用できない可能性が高いということです。
その理由は、プリンシプルが展開する事業である、デジタルマーケティング支援、デジタルトランスフォーメーション支援は、社会的ニーズが高まっている分野だからです。
事業者側も、支援する側も実行できる人材を常に求めています。そのため、力のある経験者は圧倒的に不足しています。であれば、未経験者や経験の浅い人材を採用し、自社で育成することで事業を成長させようと考えました。
プリンシプル大学 科目の概要
プリンシプル大学の科目は、基礎課程と専門課程で構成されています。
基礎課程(16科目)
ビジネスマンとしての基礎教養を高めることを目的とする講座群
- ビジネスマナー
- ロジカルシンキング
- ビジネスコミュニケーション
- Tableau基礎
- その他
一つの科目が2時間から8時間で構成されています。
専門課程(34科目)
各分野のプロフェッショナルになる前提としての基礎知識、応用スキルを身につけるための講座群
- Google アナリティクス基礎、応用
- Web広告基礎、応用
- テクニカルSEO基礎、応用
- Tableau応用
- プロジェクトマネジメント
- その他
講師はすべて社内の現役コンサルタントが務めます。通常業務もある中で、講義だけでなくレッスンプランの作成やスライドの作成なども行ってくれています。
講座はADDIEモデルに従って開発
講座の開発は、社外から入っていただいている人事コンサルタントの方の知見もお借りして、ADDIEモデルに従って行いました。
ADDIEモデルとは、講座の開発を「分析・設計・開発・実装・評価」の5ステップに分けて行うものです。
A : Analysis = 分析
現場に配属されたときに、パフォーマンスを発揮するには、どのようなKSA(Knowledge、Skill、Attitude = 知識、スキル、態度)が必要とされるかを分析する。
D : Design = 設計
分析に基づいて定義したKSAを身につけるレッスンプランを策定し、かつ、目標設計、効果測定の方法を設計する。
D : Develop = 開発
設計したレッスンプランに従い、ワークショップ、座学用スライドなどを開発し、さらに実習用の環境を整備する。
I : Implement = 実装
実際に受講生(社員)に向けて講座を提供する。
E : Evaluation = 評価
設計フェーズで行った「効果測定方法(いつ、どんな手段で、何を指標として測定するか?」に従って評価を行う。
講座の一例:Tableau基礎
科目の雰囲気をお伝えするために、私自身が講師をしている教養課程の「Tableau基礎」を簡単にご紹介します。
講師からの説明(ティーチング)だけだと、飽きてしまう、理解したと思っても身についていないという可能性がありますので、以下のようなワークやディスカッションも取り入れています。
- Self Work: 自分自身でのワーク
- Group Work:受講生同士でのワーク
- Group Discussion:受講生同士での議論
- Practice : 実習
- Coaching:気づきを促すような対話
最後に
記事を最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
未経験ながらプリンシプルで働いてみたい。という方は、お気軽に採用応募フォームからお申し込みください。現在の転職状況をお伺いした上で、会社説明や現役社員との会話の機会を設定させていただきます。
※フォーム名は「応募フォーム」ですが、正式な応募でなくとも全く構いません。