プリンシプルでの「お仕事」を紹介する『プリンシプルお仕事図鑑』。第四回目は「プロジェクトマネージャー(DX支援サービス）」です。
【仕事内容】
クライアント企業にご発注いただいた「DXを実現したい」というご依頼を、社内のコンサルタントやエンジニアを動かして、クライアントにお約束した品質通りに、かつ期日どおりに、かつ、想定していた通りのコストにおさめて納品する「司令塔」としてのお仕事です。
品質、納期、コストは、QDCと略され、ものづくりやITシステム開発などのプロジェクトにおける3大重要項目です。品質を追求しすぎると納期やコストにしわ寄せがいきますが、納期やコストを優先して品質が低下しては意味がありません。3つの要素をバランスよく実現することがものづくりやITシステム開発では求められており、プリンシプルの納品するDX支援でも重要な3項目としています。
プロジェクトマネージャーは、司令塔としてその3項目をバランスさせる非常に重要なお仕事という訳です。チームメンバーは、案件の内容ごとに構成が変わりますが、Web解析コンサルタント（お仕事図鑑第一回）、Tableauエンジニア（お仕事図鑑第二回）、データベースエンジニアなどで構成されるのが一般的です。
【仕事上の喜び】
自身がプロジェクトマネージャーとして関わった案件が成功し、お客様から、「プリンシプルの●●さんにお願いして本当によかった」と言っていただくことが最大の喜びです。
というのはプロジェクトでは、大抵、想定外のことが起きます。
- ・整備済、とクライアント企業から聞いていたデータベースの整備が完了していない。
- ・クライアント企業の定期異動で担当者（や発注主の上司の方）が転勤になってしまった。
- ・Tableauを使ってもらうはずだったクライアント企業の担当者の方のPCに、セキュリティ上の理由でTableauが入れられないと判明した。
などです。それらの課題に一つづつ対処し、予定通りの納品が完了したときには、難しいゲームをクリアしたときのような高揚感に包まれますし、クライアント企業の担当者様とも、ときに戦友のような関係が構築される場合もあります。
【求められる知識・スキル】
このお仕事をする上で、もっとも求められるスキルは、強固なコミュニケーションスキル、もう一つは、QDCを守った納品をするために、全体の仕事を部分に分け、分けられた一つひとつの仕事を「誰が、いつまでに完成させておかなければいけないか？」を段取りするスキルです。（「誰が・・・」には当然、クライアント企業側の担当者さんも含まれるため、コミュニケーションスキルが求められるという訳です。）
もちろん、「適切な段取り」をするには経験も必要ですので、仕事を通じて少しずつ覚えていくことになります。
また、ツールに関して言えば、Google Tag Manager、Google アナリティクス、Salesforceマーケティングクラウド、データベース一般(BigQueryやAWS、Treasure Dataなど）、Tableau、Googleデータポータルなどについて「本質的な知識」が必要です。
「本質的知識」と呼んでいるのは、例えば、「Tableauというツールは、その利用者にどのような便益を提供するか？」についての知識です。Tableauで説得力のあるVizを作成する技術は自身にはなくても大丈夫です。（もちろん、あれば尚良し。ではあります。）同様に、Google アナリティクスの細かな設定はわからなくて良いですが、Google アナリティクスは何を取得、可視化するツールなのか？そのデータがあればクライアント企業はなにを判断でき、どのようなアクションを起こせるのだろうか？という点は理解しておく必要があります。
【キャリアパス】
プロジェクトマネージャーのキャリアパスは、以下の3つがあります。
- 1. プロジェクトマネージャーとしての経験を積み、より難易度の高い大型のプロジェクトを担当できるようになることで、プロジェクトマネージャーとしてのスキルを高めていく方向
- 2. 特定のツールや技術を好きになり、極めたいと思った場合には、そのツールについてのコンサルタント、もしくはエンジニアに転身する方向
- 3. マネージャーとして、メンバーを育成しながら、部署を成長させていく方向
また、データ処理は可視化に関する幅広い知識、ビジネスマンとしてのセンス、技術的な理解とコミュニケーションを必要とするこのポジションは、業界的にも貴重な業務であり、プロマネとしての経験を積むことは自身のブランディングにも非常に効果的です。
プロジェクトマネージャーへのインタビューもぜひご覧ください！
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